デッキの垂直面とサイディング

デッキを構成しているのは水平な板材がほとんどですが、大半のデッキには、手すりやスピンドルなどの垂直部材もあり、同様に洗浄や補修が必要です。水平面の洗浄剤は、たいてい垂直面にも使えます。唯一の問題点は、成分が十分な働きをする前に、垂直面を流れ落ちてしまう傾向にあることです。この問題を解決するために、メーカーによっては、洗浄剤、補修剤、塗料剥離剤に、増粘剤を添加して、垂直面によくつくようにしています。これによって、処理する面と成分の接触時間が増え、性能が改善されます。製品に増粘剤が入っているかどうか、商品ラベルで確認して下さい。

ここでは、主にウッドデッキに焦点をあてていますが、こうした内容の多くはサイディングについても当てはまります。大半のサイディングは垂直方向ですから、上記に述べた垂直面用の商品は、特に有効です。デッキ洗浄剤、補修剤、塗料剥離剤などに加えて、ウッドサイディング専用に作られた商品もあります。使用にあたっては、商品ラベルに書かれた使用法、注意書きをよく確認して下さい。

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rails and spindles：デッキの手すりとしては、ラティスが一般的なようだが、本来は格子になっているもの。railは、一般的な手すりを指すようである。spindleは、手すりの部品で、外枠の中に縦や斜め方向に入っている部材を意味すると思うが、適切な日本語がわからないので、そのままスピンドルとした。

増粘剤：液体の粘度を上げるもの。粘度とは、液体の流動性を表す性質の一つで、粘度が低い、とは、液体がサラサラとした、水のような状態に近いこと。粘度が高い、とは、液体が、ドロリとした蜂蜜のような状態であるとか、更には練り歯磨きのようにペースト状であること。増粘剤は、粘度の低い液体を、高くする（上げる）働きをする添加剤。