予め風化させた木材における、塗装の耐久性(要約のみ)

R.Sam Williams
William C. Feist
(Forest Products Journal January 1993; Vol 43, No 1)

要旨
無塗装の木製サイディング材を、1～16週間、屋外で曝露しました。この予備風化に続いて、様々な皮膜性塗料(ペンキや塗りつぶしステイン)で塗装し、数年間、再度屋外で曝露(風化)しました。塗装板は、毎年評価を行い、予備風化の影響を検証しました。予備風化が長いほど、塗膜の亀裂や剥離は早く現れました。塗装前に撥水防腐塗料を下塗りした場合は、塗膜劣化が遅くなりました。アクリルエマルジョンプライマーとトップコートの組合せは、油性アルキドプライマーとエマルジョン塗料の組合せよりも、わずかに耐久性がありました。これらの塗装システムは、一回塗りの塗りつぶしステインよりも遥かに耐久性がありました。未曝露の同一パネルの接着試験結果により、塗膜の耐久性を比較しました。塗料硬化のしばらく後に測定した木／塗膜・接着強度は、塗料の耐久性をよく表していました。