屋外用クリア塗料

Task Group Report
Members of Task Group: Tom Daniels, Marc Hirsch, Ken McClelland,
Alan Ross, Sam Williams

序
人々は、昔から、木の自然な美しさ、耐久性、強度を賞賛してきました。付加価値の高い、サイディング、デッキ、庭の小路、ガゼボ(バルコニー)などの屋外用途に木を使った家の持ち主は、この投資対象を保護したいと考えます。この自然な木の外観は、それが望ましいとは言え、高価なものにつきます。自然界の有害な影響−−太陽や雨−−は、美的にも機能的にも、木の表面を破壊する脅威です。木の貴重な性質の全てを守るために、持ち主や業者は、伝統的に塗料やステインなどの、保護仕上げ材に頼ってきました。この５年の間に、木の自然素材観を強調すると同時に保護作用も兼ねた木部用クリア塗料が、いくつか市場に現れてきました。

大半のクリア塗料は、木表面の保護と美化を兼ねた設計になっています。メーカーの唱える、保護性、防腐性、シール性、長期持続性、高品質、あるいは競合品より優れている、などいう宣伝文句は、シンプルなように聞こえますが、施主や業者を、よく混乱させます。事実、こうした表現はお互いに同じような意味として置き換えて使われるので、更に混乱のもとになります。従って、施主や業者が、木の自然な外観を保とうとするときに直面する問題を見てみましょう。

木部用塗料を選ぶ場合、美観と保護という、２つの要素が考えられます。これらの２つの性質は、時には互いに対立することがあります。美観的には、木の持つ本来の自然素材感を維持しようとする傾向が強くなっています。しかしながら、太陽光の紫外線から守る最良の方法は、顔料ですが、これは木の自然な木目や肌目を覆い隠してしまいます。このように、施主(家主)の美観への願望と保護の必要性のバランスを取ることが、問題となります。


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