必要とされる研究

１．抽出物を多く含む木材には伝統的に、溶剤系の油性塗料やアルキド塗料がよいとされてきました。しかしこれらに含まれる溶剤に対する環境規制のために、水性塗料が増えて行くと予想されます。従って、溶剤系の油性塗料やアルキド塗料と同じくらいにヤニを止める水性塗料が必要とされます。こうした塗料に対する基本的に必要な性能は、木材への水の浸透を防ぐことと、変色を促進するような溶剤分を含まないことです。

２．特殊な添加剤により木材の中で抽出物を化学的に結合させてしまう浸透性プライマーは興味深いものです。顔料着色は、大気汚染物質との溶解性や反応性によるトップコートの変色を起こさないでしょう。

３．ステイン塗料に対しては、長期持続性の撥水塗料の開発。また半透明ステイン塗料に対しては、2.で示したような変色を起こす抽出物を木材内部で結合させる添加剤の添加が望まれます。

４．節目やヤニのシーラーの改善。

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